君想い

～微かな希望～

3年生になって初めての授業。

「城戸 大輝です。サッカーをやっています。…………。」

どれも最初は自己紹介ばっかりで…何回言ったことだろう。

全体で集会をすることもたくさんあって最初のうちは落ち着ついていられない生活だった。


そしてやっとどの教科も普通に授業をするようになった。
その頃の僕の成績はそこまで良くなかった。

だから勉強もやる気がなく、授業もあまり聞かず、平凡な日々を学校で過ごし夕方からはクラブでサッカーを夜遅くまでやっていた。

彼女はいない。

少し前に彼女がいたがすぐに別れてしまった。

今は友達と遊んだりサッカーすることが唯一の楽しみだった。

そんな日々がず～っと続いていった。

体育祭やいろんな行事もたくさんあったがあまり思い出に残っていない。