勝利の女神になりたいのッ!番外編


嶋田さんの頭から毛布を掛けて、


「絶対に見ないで下さいねッ!」と念を押してから素早く着替えて、バスルームに干してある嶋田さんの着替えを確認した。


うん、綺麗に乾いてる。

一人バスルームで満足して微笑む私の背後から突然声が掛けられた。


「コンビニ必要なかっただろ?」


振り返るとバスタオルを腰に巻いただけの嶋田さんが立っている。


「きゃーッッ!」


ビックリして私は手に持っていた嶋田さんの着替えで顔を覆ったんだ。


「裸で寝るのって気持ちいいだろ?」


どうして、そんなに余裕なんですかッッ?


顔を覆ったまま動けない私に降ってくる淡々とした言葉に益々顔を上げれなくなっていた。


そりゃね…

幸せでしたよ。

嶋田さんのぬくもりを素肌に感じたまま眠ってたなんて、幸せすぎてキュンキュンしちゃいますよ?


コンビニも必要なかったですよ?


だけど恥ずかしい…



そんな私に追い討ちを掛ける嶋田さんの言葉。


「芽衣、それ俺のトランクス…」





私が顔を埋めていたのは浴室乾燥で乾かした嶋田さんの着替えで、一番上にはト…ト、トランクスッッ!!




「きゃーッッ!!」



浴室に再び響く悲鳴。



「ホント、芽衣といると飽きないな。」


可愛いすぎて困るなんて甘い言葉の後振ってくるのは彼の唇。


甘い甘いキスに朝からクラクラさせられちゃいました。





-おしまい-
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