龍と虎に愛されて。

「死ぬまでずっと一緒にいような?」


耳に当たる熱い吐息に心臓がジャンプする。


龍心はやっぱり、あたしを喜ばせる名人だ。


胸がキュンッと高鳴って、顔が緩んじゃう。



「うんっ!」


でもね、龍心。


あたしは死ぬまでじゃなくて、死んでも龍心と一緒にいたいと願うよ。


天国でも……、ずっと龍心の傍にいたいんだ。



「龍心、愛してるよッ?」


あたしは、心の底から龍心を愛しています。


「バーカ、知ってる」


龍心はそう言うと強引にあたしにキスをした。


今までにないくらい、熱く激しいキスを……。


きっと、何十年経っても龍心はあたしを愛してくれる。


だから、自信を持って言えるんだ。


龍に愛されて……あたしは世界一の幸せ者だと。




                 おわり

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