龍と虎に愛されて。

「テメェ、なんだその目は!!」


俺はジーッと男の顔を見つめ続けた。


すべての怒りを俺にぶつければいい。


優華ちゃんではなく、俺になら、いくらぶつけたっていい。


そのついでに一発殴ってくれれば、こっちもやりやすくなる。


正当防衛になるし。


でも、男にそんな勇気はなかったのか、チッと舌打ちしただけですぐに俺を解放した。


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