王子様と海賊。
そんな様子を見ていたお妃様は、やっと王子も相手を見付けたのだと、嬉しく思いました。

「お嬢さん、もしよかったら、王子の妃になりませんか?」

「母様。
それはいきなりすぎませんか?」

「あら、貴方気に入ったのでしょう?
帰ってしまう前に話をつけなければいけないわ。」

「それもそうですね!」

女が海賊だと知らない2人は、彼女そっちのけで話をしていました。

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