先生と生徒
「ダメよ!目を覚ましなさい!香奈!!」

「私は最初から目が覚めてるよ!!私の子供なんだから私に決めさせてよ!お母さんが産んだんじゃない!!赤ちゃんの父親も先生なんだから!!!」



私は泣きそうになりながらも言った。



雄輔先生との思い出が頭に浮かび上がった。


「・・・・・。わかったわ。でも・・名前だけよ。子供に罪はないから。」



お母さんが了解してくれた時はどんだけ嬉しかったか。



言葉の出ないくらい嬉しかった。


そして無意識に涙が出てきた。
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