折れない心
「オマエらっ!何やってんだ!」



「やばっ!みんな行くよ!」



ケバイ女達は、バタバタと走って逃げてった。



「おいっ!大丈夫か?」

いかにもヤンキーって感じの人が、屈み込んでいたあたしの顔を覗き込んだ。




「大丈夫・・・っくない・・・」



あたしは、お腹を押さえたまま倒れた。




「おいっ!しっかりしろ!」



「・・・っつう。
 あんた・・・何者?」




「俺?正義の味方だ♪」



「スーパーマン?
 ははっ・・・っつう・・・」

笑うとお腹がチクッと痛んだ。




「病院行くか?」




「いや・・・
 少し休めば大丈夫」




「じゃあ付き合ってやるよ」




そいつはあぐらをかいて座った。
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