☆小悪魔*天然わんこが同居人☆
『坊や、こっちおいで』
「坊やじゃないよ~」
『早~く!!』
そう言って、リビングから出たあたしは、右にある自分の部屋を素通りし、その隣の空き部屋に入った。
『ここがあんたの部屋ね』
「ほぉ~、結構広い♪」
『じゃあ座って』
この空き部屋は、物置に使ったりもしなかったから最初のまま、綺麗。
床に座ってからも落ち着かない男の子に、面倒だけど挨拶することに。
『しょうがないけど、今日からよろしく』
あぁ、あんなお母さんの適当な説明だけで、こいつを受け入れてあげるあたしって…心が広いわ。
「よろしく!!お世話になります♪」
…敬語じゃないけど、まぁ…礼儀は出来てんじゃん。