☆小悪魔*天然わんこが同居人☆


『ごめんごめん、忘れてた』

「思い出してくれた?」


うん、もちろん。


そこまでボケてないから。


『それよりもさ、なんか莉夜鼻声じゃない?』


風邪気味?可哀想に。


そう思ってると、急に莉夜がぷくっと頬を膨らませて怒ってきた。


「今日の朝すっごい寒かったんだよ!?リビングもめちゃめちゃ寒くてー…」

『はいはい。あ、こんな時間だー。入学式でしょ?いってらっしゃい』


莉夜の言葉を遮り、棒読みで時計を指差しながら言うと、莉夜が首を傾げた。


「美玲ちゃんは?学校行かないの?」


< 25 / 216 >

この作品をシェア

pagetop