*彼、許婚*



俺は口を離し

心を見つめる



いつも以上にうるうるしていて

今にも泣きそう




「優さん」

「えっと...年越しキスってやつ??」




自分で聞いてどうする


でも心は『はい』と言ってまた下を向いた





...俺の顔もたまにはしっかり見ろよ




まあ良いや




「心、ことしもよろしくね」

「...はい」




そう言って

俺たちは木の影でまた唇を重ねた
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