正反対恋愛
十章☆強がる気持ちと不安な気持ち
今日はお父さんと話す日だ…。さらにテストの結果が掲示板にのる。さすがに匠も気付くよね…。自分のせいとか思わなきゃいいけど………


とりあえず今日は急いで帰らなきゃ…

そう思って匠に小さなメモに一緒に帰れないことを書いて渡すタイミングを見計らっていると

「たくみぃ」
なんだか可愛い声がきこえてきた。いつもの匠の取り巻き組の一人の坂口亜弓さんだ。この子はいつもきれいな長い髪で、くるんとした長いまつげにくるっとしたかわいい目の可愛らしい子だ。


「なに?」遊び人といわれてる人とは思えないような冷たい声で匠が返事をする

「カラオケいこぉ」可愛らしく首を傾けて坂口さんがいう

ズキッとしたが、匠がすぐに
「いや、無理」
といってホッとした。自分が内緒にしようといったくせに嫉妬するなんて…。自己嫌悪におちいる。
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