社長の息子と恋
ガバッと抱き付かれたかと思うと、耳元でキャー!と高い声を聞いた。
「嬉しい!
心亜ちゃんで良かったぁ!
本当に心吾でいいの~?
や~真琴に早く言いたいな~」
『ははっ、ありがとう…ここちゃん。』
「じゃあ俺送ってくから。」
パッとあたしから離れると、ここちゃんは素早く心吾の耳を引っ張って何かを言っていた。
なんだろう…?
ポツン、とその様子を見ていると、心吾が珍しくマジかよ?と驚いた顔をしていた。