社長の息子と恋



「知るか!
自分で考えろ。」


『…冷たいぃ…』


心吾の枕を抱き締めてゴロン、と寝転んでいると、心吾が低い声で言った。


「…見つかんなくても嫁にもらってやるから安心しろ。」


………………………。


ガバ!と起き上がって心吾を見ると、机に向かっていてこちらは背を向けていた。


『心吾…今の本当?』


「さぁな。」


『……決めた。
あたし、将来心吾のお嫁さんになる。』


「はぁ?(笑)」


笑って振り向いた心吾に思いきり抱き着いた。


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