社長の息子と恋



下を向いてボロボロ泣いていると、暖かい温もりに包まれた。
固い制服の感触を頬に感じながら幸せ過ぎる一時を過ごした。


「…なぁ。」


『何?』


耳元で喋るからくすぐったさに少し笑いながら返事をした。


「お前、俺の事好きだったくせになんであいつと付き合ってたんだよ?」


……………………。


『心吾にあんな事言われてムカついたから…。
最低でしょ。』


「別に。
あんな奴一回泣いてみればいい。」


『大好きなくせに。』


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