24/7~キミを想う~【完結】
「でも今は彼氏いないんでしょ?」
「……何で知ってるんですか?」
「いやー、男の勘ってやつよ。っていうのは嘘で、この間アヤちゃんとアリサちゃんの話を……」
「盗み聞きしたんですね?最低です」
ギロッと横目で柊さんを睨み付けると、柊さんは焦ったように手を左右に振って否定した。
「違うって!たまたま聞こえちゃっただけ!」
「ふぅ~ん。あたしそろそろ行かないといけないんで」
「あ、そっか。頑張ってねー」
手を振り返さずに頭を軽く下げると、あたしは休憩室から店に向かって歩き出した。