24/7~キミを想う~【完結】
「何で隠すんですか?」
陽に掴まれた左手首は赤紫色に変色していた。
「別に隠してないよ?ちょっとぶつけちゃってね。痛くないし全然平気なんだけどさ」
「なんでそんなに焦ってるんですか?」
焦りからベラベラと喋り墓穴を掘ってしまった。
「焦ってないって」
「じゃあなんで助けてなんて言ったんですか?それ彼氏にやられたんじゃないんですか?」
「……それは……」
口ごもるあたしの様子からユーヤは全てを悟ったようにこう言った。