電波に乗って


『マチが起きとる!

意外やな。』


私は上半身を起こし、ベッドについているオレンジの小さな明かりを灯した。


『カジこそ。どうしたん?』


『不眠症』


『嘘やろ、それ。』


『ばれた?笑 

ほんまは、マチに言いたいことがあるんや』


『言いたいこと?』


私の部屋には、時計の針が動く音と


私が携帯を打つ音がカチカチカチと鳴り響いている。


『てか、相談』


『相談?カジが?』


『おう』


あの悩みと無縁そうなカジが、相談?


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