秘密な契約と掟破りな愛【最終章】
「し、慎矢さんが…私をそんな風にしたんだから…//」
「…俺のせいにする奴にはお仕置きが必要だな」
慎矢さんは立ち上がると、軽々しく私をお姫様抱っこをして寝室へと向かった。
リビングを後にしようとした時、子供達の寝ている部屋から優里の大きな泣き声が聞こえて来た。
「夜泣きが始まったのかしら?」
「かもな。当分お預けくらいそうだな」
二人顔をキョトンと見合わせて小さく肩を揺らし笑い合った。
私は慎矢さんの腕から降ろされると、そっと触れるだけの口づけをして子供部屋へと向かった。