わたしはまた恋をする ~年下の彼~


俺が亜矢を好き?


いやいや、確かに気にしてるけど…。


「だーかーら、手伝わなくていいって言ってるのに!悠斗君は勉強しなよ!」


この目の前で怒ってる優太の姉を?


「手伝ってやってんのにそれはねぇだろ?」


だって足が勝手にこっちに向かうんだ。


「受験に落ちられたら、こっちが困るの!」


顔を見たくて仕方なくて、声を聞きたくて、


毎週水曜日が待ち遠しくて仕方がない俺は、


「…重症だな」


ため息まじりに呟いた。


どうやら俺は、亜矢を本気で好きらしい――。


< 54 / 326 >

この作品をシェア

pagetop