神々の歌

“魔女と魔物”

イッコク村は、古(いにしえ)の森の中でも深い場所にあり、森の住人以外の人間は、古の森には近付かない。理由は、森の奥に行けば行く程暗く、獣も強くなって行くからだ。森の最深部には、聖地があると言う伝説もある。


そんな古の森から出た事がない、シャリマとドラムは草原を見ただけで、『草の大地』と言ってはしゃぐ始末。
古の森から出て、北西に行った所に小さな村を見つけた二人。
イッコク村から旅立って、はや二日目…二人は若干疲れが出て温かい食事と、フカフカのベッドで休みたい気持ちでした。

ドラムは言った。

なぁ…今日は、あの村に泊ろうぜ

シャリマは言った。
そうね。
今日は、あの村に休みましょ。アタシもカラダを拭きたいし。


ヨッシ!上手い食べ物を沢山食べたい♪
ドラムは、ルンルンだった。
村に着き、宿屋を探す二人…なんか、視線が歓迎の視線では無い感じを二人は感じた。


それもそのはず、この村の人達は、『人』は見た事があっても、ドラゴンなんて見た事が無いから当然なのだ。村人は、むしろドラムを『魔物』と思う者もいた。

村人の、そんな思いを無視するかの様に、二人は宿屋を探し見つけた。
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