*Long messerge*上
「くそぉっっ」

海は、
近くのベンチにすわり、頭を抱えていた。

麻燈のコトを想うと
悔しくて悔しくてたまらない自分が居た。

「俺…
何のために帰ってきたんだよ。」

海がここに戻ってきた理由は…

“麻燈を迎えに来た”
ただそれだけだった。

中学の頃から麻燈とは男女問わず一緒に居る仲だった。

学校の帰りには
2人で町のアイスクリーム屋に行き
2人でアイスを食べた。

昼休みは、屋上で一緒にパンを食べた。

時には、半分に割って食べた事もあった。

麻燈が泣いたときには、
麻燈の大好物の100%オレンジジュースを買ってきたりもした。

でも…
海には夢があったんだ。

“サーファー”と言う夢。

昔から、
サーファーの雑誌をずっと見てきた海に
麻燈がふと言ったんだ。
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