eyes
ヤツが沖成
F組の前の廊下わ人が
多かった。
中々前に進めない。
ゆんちやんがいなかったらあたしわいつまでたってもまだ廊下の向こう側にいただろう。

そしてF組…                「あ、おーい!浅海!」「おー、ゆんぢやあん!どーしたあ?」

この人わ、
久米浅海ちやん。
ゆんちやんの友達。
あたしもちょっと
知り合い。
「あ、コウちやんも一緒ぢやん!」「あ、うん!」「んで、どした??」「あんさあ、沖成いる?」「いる。呼ぶ?」「うん。」「ちよっと待ってね。沖成ー!!おい、無視すんな。沖成ぃ!」「っせー。なに」「ゆんが呼んでる。ぢや、あたしわこれで♪」

………        やっぱ、この人だ。  胸焼けの人……               「なに?ってかあ、ゆんッて人こないだ和輝と歩いてた人だよね?」「あ?あー…ま、ね。」「んで、なに?」                あたしわ見とれていた。沖成わ身長わそこだけど、すっごくかっこいい。 ありえないッて…            次の瞬間、沖成わ、あたしの名札をみて言った。           「矢沢…さち?」
「違います。あたしわコウって読むんです!矢沢幸!」「なんで名札つけてんの?」「あ、いや、名札着けてないと購買のイカ煎餅買えないんですよ…」「なに、イカ煎餅って…笑」

わらった!
めっっっさかわいい!!!!

「…あ、そんじやあ沖成、またねー」
ゆんちやんが言った。
沖成わキョトン顔で
「ああ、おう」

あたしも!
言わなきゃ!!

「さようならあ!」

沖成は
あたしをみて
笑った。
「あ、ぢやーね矢沢さん」

さっそく矢沢さん?! おい、
まぢコレ恋かも!

有頂天で
クラスに帰ろうと
したら
ゆんちやんが
言った。
「あんた、本気みたいだね。」
「みたい…」

顔が、
すごい早さで
赤くなって
いくのが
わかった。

忘れないようにって
思わなくても
自然に
頭に沖成の
笑顔が張り付く。
それが
何度も何度も
頭の中で
ゆっくり
再生されて
ゆくのを感じた。

沖成がすきだ。
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