キャバ嬢になっちゃいました
そんな私も18歳の時、今まで付き合ったことのないタイプの彼氏ができた。
彼の名は竜也。

私より9歳年上のバツイチ子持ち、挙げ句の果てには職業はヤクザときた。


毎日が刺激的で、竜也がいるだけでなんでも頑張れた。

竜也に少しでも近づきたくて大人ぶってみたり。



不思議と竜也と付き合ってからというもの、将来を真面目に考えるようになった。



なんでもいいから胸を張って言えるようなことがしたい。
竜也はたしかにヤクザという一般的にはタブーな職業だけど、胸を張って生きている。


私もそんな風になりたい!!



それには仕事しかなかった。


パチンコ屋のコーヒーワゴンでは責任者に。
香水屋では店長を勤め、アパレルの某大企業からは引き抜きの話があったぐらい。


どの仕事も楽しかったし、でも何かが足りない。


なんだろう?




私のしたいことって…?



21歳の春。
オシャレが好きな私が目指したのはネイリスト。


スクールに通う時間がほしいから香水屋を辞めアパレルのアルバイトに転職!!



でも現実はそんなに甘くない。


ネイリストになるためには莫大なお金がかかることをわかってなかった!!



ネイリストになりたい…その為には時間がいる。
けど、お金がかかる。



そうだ…


思いきって夜の世界に飛び込んでみよう!!



22歳になったばかりの秋。


竜也とも話し合いの末、人生初の中洲に足を踏み入れた。

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