ナルシストな彼氏
「えぇ-って(笑)」


堀田先輩は私を見てプッと笑う。


只でさえ暑いのに、堀田先輩の発した言葉によって更に暑くなる私。






「で? 返事は?」




いつの間にか、宮地先輩(ミヤチ)が私達の会話に加わっている。




「ってえぇ? 宮地先輩??」



「何でお前が会話に混じってんだよ」



堀田先輩ナイスです! ……じゃなくて(汗)




……落ち着け私。

これって夢じゃ無いんだよね?


現実……なんだよね?





実は私、堀田先輩のこと良いなぁって思ってたりして。


俺様的な感じはあるんだけど、女の子に優しいし何よりギター(ベース)を演奏している時の表情がカッコいい。




「媛にゃん? 返事は?」


待ち切れないのか、宮地先輩が私の顔を覗き込んできた。

ちなみに媛にゃんって言うのは私のあだ名です。


黙り込んだ私を見て、堀田先輩は優しく私に語りかけた。


「嫌いだったら断っても良いんだよ?」

「嫌いじゃないです! むしろ……」


「むしろ……?」

「す、好きです!」




言ってから後悔した。


は、恥かしい……。


実は宮地先輩以外にも、軽音楽部全員が聞いていたのだ。




それからはもう冷やかしの嵐です。


「やったじゃん大河~」


「俺実は媛にゃんのファンだったのになぁ……」


「媛亜良かったね!!」


等々。



「か、からかわないで下さい!!」


私は必死に、からかう先輩達(同学年も)を止めようとした。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

√僕の彼女

総文字数/904

恋愛(その他)3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
キミの笑顔を見ると、僕は幸せになれる。 by優斗 注意事項↓↓ この作品は、【僕の彼女】と二部構成されています。 こちらを読んでから、【僕の彼女】を読んで頂けると嬉しいです。 2009/11/30
僕の彼女

総文字数/4,153

恋愛(キケン・ダーク)6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
キミの笑った顔。 僕は何よりその笑顔が大好きで―…… 気がついたら僕は、キミに夢中になっていた。 文章を書くのが苦手ですが、小説を書くのは大好きです。 よろしくお願いしますm(_ _)m 2009-11-22

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop