第2ボタン〈短〉
あたしはボタンを握り締めて直也に抱きついた。

「なっ、え?!」

「好き…直也と離れてからどんなけ直也が好きやったか、存在がおっきかったか気付いて…ずっと後悔してた…」

直也がぎゅッてあたしを抱き締めた。

「先に言うな、あほ」

「あほとちゃうもん…」

あたしがむきになって顔をあげると、

「…俺と付き合って」

「うん」

直也の言葉に返事をするかしないかのところで直也の唇があたしの唇に触れた。

お互い離れていた時間を埋めるように何回も角度を変えてキスをする。
しばらくしてどちらともなく唇を離した。
直也は照れたように笑っていた。
直也のその照れ笑いも、不器用な優しさも、今度は大切にするから。
だからもう、離さないでね。

END
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