人をコロスヒト -3-
終幕の始まり
「お疲れー」

殺人現場に場違いな間延びした声が響く。


僕はナイフから滴る血を拭いながら、

声の主を見やった。


終わった仕事に興味はない。


あとは僕の仕事じゃないし。


「五人目ね」


なんでそう、

ナチュラルに間違えるかな。

六人目だよ。
< 5 / 25 >

この作品をシェア

pagetop