15歳の詩集
家族との嵐

秘められた想いは涙に





彼女は言いました




僕に勉強をしなさいと



僕は首を傾げながらも机に向かうのです

心に秘めた想いは明かさずに口を噤み

涙をこらえ噛みしめた唇には赤



彼女は何を望むのか

名誉か誇りか

それとも自慢なのか



ふつふつと沸き上がる熱には知らないフリをして

やはりまた唇を噛みしめるのです



彼女は言う

あなたは私の自慢だと

嘘一つないような笑顔で



彼女は私に何を望むのでしょう

何を期待しているのでしょう

僕が何を持っているのか

彼女は知っているのでしょうか









僕は、あなたの期待に答えられるような人間ではありません










秘められた想いは涙に






(僕は貴方の道具ではありません)







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