ラブ☆シェア

「実・・・スマン・・・」



いつも頭など下げない桜井さんが、
私に頭を下げた・・・



「えっ!?・・・いきなり何?! 頭上げてよ、桜井さん!」



ゆっくりと頭を上げた桜井さんは、
申し訳なさそうな表情。



「実、アイツに・・・
朱美に会ったんだろ?」



「・・・っ!なんでっ!
なんで知ってるの?!」



持っていたペットボトルを握りしめ、桜井さんに
詰め寄った。



「2週間くらい前かな、
俺のとこに朱美から電話があったんだ・・・
悠二の居場所を教えろって・・・
もちろん、俺は、
知らないって、言い通した。
だが、アイツのことだから、興信所でも使って調べるだろうと思ってたんだ・・・
やっぱり、調べたんだな・・・何か、言われたか?」



「・・・悠二と別れろって・・・
それに・・・
私の過去までも調べられた・・・」



思いだしても悔しくて堪らない。
どこの興信所か知らないけど、
封書の書類は、
事実が曲げられてあるし、
私に対して不都合なことばかりだった。



「・・・・っ!
そうなのか・・・・
・・・スマン・・・実・・・
俺が、悠二とお前を引き合わせたばっかりに・・・」



「桜井さん・・・
桜井さんのせいじゃないわ、
桜井さんが間にいなくても、
私と悠二は、どこかで出会って
愛し合う運命になってると思うの・・・

気にしないで、桜井さん」



「・・・スマン、本当にスマン、実」



またも頭を下げた。






< 114 / 286 >

この作品をシェア

pagetop