ラブ☆シェア

「桜井さん、チェック終わりましたから、帰っていいですか~?」


「あぁ、ありがとう、助かったよ じゃぁ、また後でな 遅れるなよぉ」


「わかってますって、桜井さんも家族サービスしてきてくださいよ」


「はははっ~ 実に言われなくても大丈夫だって~」


桜井さんの声を後ろに聞きながら、手を上げ、ひらひらさせながら、フロアを出た。


「あ、しまった、モーニング奢ってもらうの忘れたっ」


そんなこと言いながら、エレベーターに乗ると、


ジャケットのポケットにしまいこんだ携帯が振動した。


悠二だった・・・


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