ラブ☆シェア

今度は、


意識がハッキリして、


目を覚ました。


私の傍で、


美耶子がうつ伏せて


私の右手を握って寝ていた。


少し、右手を動かすと、


美耶子の頭が上がった。


「実っ!?
気がついた?
はぁー、
もう、心配したわよ、もぉー」


握っていた手をさらにギュッと握る。


「ゴメンね・・・美耶子」


うん、と頷き、そして、


「実、なんで、私にまで妊娠のこと黙ってたの?
水臭いじゃないっ

いつも言ってるでしょ?
どんなことあろうと、
実の力になるから、って・・・

今回は、ちょっと・・・寂しかったわ・・・」


眉を下げる美耶子、
ホントに淋しそう


「ゴメン、ゴメンね、美耶子」


「フッ、仕方ない、
今度ランチ奢りなさいよ、
じゃぁ、
市居珠樹に実が目覚めたこと知らせるから
2人で、ゆっくり
話すのよ」


ゆっくり頷くと、
美耶子は立ち上がり、

廊下にいた、梓に珠樹を呼ぶよう
話していた。


< 276 / 286 >

この作品をシェア

pagetop