友達ごっこ






あー確か次の勉強はっ…

数学だー…


2人が席に戻った後、私は机にべたーっと這いつくばった。

「数学大っきらい…」


そう呟くと、すぐに数学の先生が教室に入ってきた。

「はい、では数学の勉強を始めます。礼」


「「お願いしまーす」」


いっそ仮病使って保健室で寝ちゃいたい…。

でもなんか眠たくなってきたな…


「…さん…志…さ…ん…志崎さん!」


「はっはい!」

誰かに名前を呼ばれてやっと気がついた。


…学校?

数学の先生?


「今は勉強中ですよ、居眠りなんて許せると思ってますの?」

「ご、ごめんなさーい…」


少し小声で言いながら、謝る。

「今回は許してあげるけど、もう次はないと思ってね?」


「はいっ…」


「じゃあ授業の続きです。これはこうで…」

はぁ、ほんとつまんない。


私は、ふと優と茜のほうを見てみる。

うわっ…めっちゃ本気モードじゃん。

…よし、私も寝ないで頑張ろっと。




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