everbody

半面来たら怖そうだな。

「奈那!!」

あたしは起き上がる。



-バシッ



「ばかっ」

このビンタが1番効いた。

急にお兄はあたしを抱きしめた。


「…心配かけんなよ。

たった1人と家族なんだよ。

俺はおまえを守るって決めたんだよ…。

だから…頼むから…心配かけないでくれ」


泣きながらそう言ってくれた。

温かいお兄があたしまでをあっためる。



「…ごめんなさい。

あたし、わかんなかったの。

自分が…わからなくなったの。

だから…逃げたの。

ごめんね…あたし最低だね」



視界を塞ぐ涙は、優しくて温かくて…嬉し涙だった

「…そっか。でもよかった。ちゃんと無事でいて…」

「ごめんなさい」

何度も何度も涙を落とした。

忘れ物は涙。って言えるくらい。
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