everbody

珱の温もりはどこまでも優しくて、

誰よりも温かくて。

嘘みたいって思ったけど

あたしと珱の愛は本物で。

好きとか愛してるってあたしだって

言いたいのに、言えなくて。

だけど、珱の温もりはあたしのもの。

そう、出会った時から決まっていたんだ。



「……我慢できね…」



…も、もしかして。

珱はあたしをすっと押し倒し、あたしに唇を重ねた。

「えっ…や…」

あたしの目には白いモヤモヤ。

「…あっ、わりぃ」

…でも嫌じゃない。

「…ち、ちがうの。…そ、その、あたし……は……なの」
言えないよ。恥ずかしくて。

「あ?」

クチが悪くなってる。

…やばっ。



「だから、処女なの!!」



いつまでも意地っ張りなあたし。

「大丈夫、優しくするから。まっ、今日は寝らんないからね」

…うわぁ。優しくするなんて嘘だ。


そう言って、あたしに深いキスをする。

珱の体温が生で伝わる。

あたしは珱を求め、珱はあたしを求めた。


そして2人は、身体を委ねた。


< 36 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop