初恋日記。



あたしは、肩を思い切り落とすのと同時に、



大きなため息をついた。



クラス表の中に居てほしかった人が居なかった。



辺りをキョロキョロ見回すと、“その人”が居た。



「楓(カエデ)ちゃぁぁん…」



あたしは、目を潤ませて“その人”を見る。



「茜ぇぇぇ…」



“その人”も同じく、目を潤ませていた。



あたしは、“その人”に駆け寄った。



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