私の蒼い春
そしてまたひとつキズが増えた
私がいるのは何のため?

想うから大事にしているあなた。
薬指に光っているキズナが再び私を籠に閉じ込めた。
カギを開けて扉を開けて。
お願いだから自由にさせて。
もうあなたとの思い出にすがっていたくないの。


私に会うのは何のため?

私の想いはもう届かない。
あなたはズルイ男じゃなくてただ彼女を愛してる。
たとえ扉が開いたとしても私は籠から出られるだろうか。
できるならもう一度という叶わない夢を今でも。


私が想うのは何のため?

あなたの中に私はいない。
あなたの寝顔もその体にも触れる度に胸が痛い。
この扉にはカギはない。
入る事も出る事もない。
どっちが出口かわからないからもがくの。


私が苦しむのは何のため?

私はこれからどうなるの?
ずるずるしがみついててもどんどん離れていく。
また別の扉が開く。
離れたと思えばまた突き刺して。
私が進むべき道をどうか塞がないで。


あなたがいるのは何のため?

気持ちがない2人の交錯。
あなたの眼はとても優しくだけどその眼は誰を見てるの?
私の中の沢山の扉。
一体どれを叩けばいいのか。
あなたに縛られる事が私のキズ。
< 18 / 23 >

この作品をシェア

pagetop