ファーストキスは蜜の味。

恭兄は携帯を目のまえまで持ってきた。

「うちのクラスの一樹。
隣のクラスの大地。
バイト先の白石さん、野久保さん、遠藤さん。
……そんなとこか」

「な、なんで名前…っ!?」

読みあげられたのは、かかわりのある異性。

そのなかでも仲良しの部類に入る人たちの名前だ。

しょっちゅう連絡をしている人たちなんだけど…


一樹と大地ならともかく、なんでバイト先の人の名前まで……っ!?


まさか……

「携帯みたの!?」

返事のかわりに、眼鏡を外した意地悪なオフモード。


顔が近づいてきて、ふっと目のまえに影がかかった。

< 101 / 403 >

この作品をシェア

pagetop