ファーストキスは蜜の味。
そうだ!!
…イイこと思いついたっ。
ぐいっ
あたしは大地の腕をつかんだ。
「う、詠葉っ!?」
「これなら濡れないでしょ」
腕組んでれば、そのぶん面積も狭くなるしね。
大地は腕をふり払うことはなかったが、あまり視線をあわせてくれなかった。
さすがに家まで送ってもらうわけにもいかず、大地とは駅でわかれた。
送ろうか、って提案してくれたけど、甘えるわけにはいきません。
だってこれ以上一緒にいたら、大地風邪ひいちゃうよ。
あたしは便利屋陽クンに迎えきてもらうから、っていって大地を見送った。