青い空、誓った想い
お昼休みが終わり、いよいよ騎馬戦だ。


「遥佳、頑張ってね!」


「別に負けてもいいから、ケガだけはしないでよ」


香奈と美優に見送られて、グラウンドの中央へ向かった。




ルール説明が行われ、もうすぐ試合が始まる。


かなりのチーム数でグラウンドが埋められていて、練習とは全然違う。


「無理はするなよ」

と吉野くん。


「位置について、よーい」


パーン!


ピストル音と同時に、私を乗せた吉野くん、桜ちゃん、村井くんの3人は突撃した。


私は目の前の赤いハチマキを必死に取ろうとした。

意外に強かったみたいで、私は最後の方まで残っていた。



まだ残っていた赤組のチームとハチマキの取り合いをしていた時だった。


誰かに勢いよく右腕を引っ張られた。


「きゃあっ」
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