愛の手
あたしはごくりと唾を飲みこんだ。
そして、まっすぐと見つめ、正座をしたまま三つ折りをついた。
「あたしの借金、必ず返しますので、もう少し待ってもらえませんか?」
もう逃げも隠れもしない。
若――…総司さんにお許しがいただければ、あたしが働いて返せばイイんだから。
待ってさえくれれば、あたしは必ず返す。
それで、お父さんとお母さんに今度こそ安心してもらわないと。
下げたままの頭の上で、総司さんがふっと笑った。
「ダメだ」
悪魔の言葉に、体がビクリと反応した。