Flower -光を探して-
「はい・・・。私でよければ。」

私は小さく首を縦に振った。



良平は片手でガッツポーズを作り、とても喜んでくれた。

その笑顔は年上なのに、まるで子供のようで可愛らしく思えた。



「あ、俺のアパートここなんだ。本当はさっそく家に誘いたいけど、瞳は真面目だし今日は家まで送るよ。」

良平は、目の前にあるアパートを指差した。

「えっ?そんな、悪いし。ここから近いので、1人で大丈夫です。」

男性との会話に慣れていない私は、ついつい可愛くない返事をしてしまう。
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