マイ ストーカー君

┗死んだ…?


******

「えー、ただの切り傷なんでたいした事はありません。」

白髪頭の医者が言った。


えっでも、凄い量の血を流してたじゃないですか。


「浅くても、頭はたくさん血が出るもんなんですよ。」


…そうゆうものなんですか。
私はポカーンとしている。



「それにほら、あそこでピンピンしてるでしょ。」


先生が指さした。




その先には黒崎君がいた。
しかも、女の人に囲われている。


確かに元気そうだった。



「ねぇ、黒崎君今度私達と遊びに往かない?」

看護師のお姉様が誘っている。
看護師のくせにいいんかい。

しかも仕事中だろ。



「…すいません。お気持ちは嬉しいんですけど、僕には彼女がいますので。」


黒崎君がチラッと私を見た。


いや、彼女じゃないですから。

でも何故か嬉しく思うのは気のせいだろうか。




「黒崎君。体の方大丈夫?」私は黒崎君が寝ているベッドに行った。

「心配しなくても大丈夫だよ。」
黒崎君はニコッと笑った。


「──ごめんなさい。黒崎君。私をかばったせいで…。」

「気にしないで。俺が勝手に助けただけなんだから。」

黒崎君の手が私の頭を優しく撫でた。
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