マイ ストーカー君
落ち着いてから、私は教室に戻る事にした。

本当は戻りなくなかったが、成績の事があるのでそうも言ってられない。


深呼吸をしてから扉を開け、勇気を出して中に入った。


ガラッ…




皆が私を見ている。

こんなに注目された事は初めてかもしれない。


担任の先生が私の方に来て、何故なのか私の肩をポンと叩き教室から出ていった。



なんなんだ。一体…。


そしてなんなんだ。


この温かい目で見守るクラスの人達は…。

なんか祝福されてるみたいじゃないか。

やめてくれ。お願いだから。


一度も話した事がない女の子達が私に話しかけてきた。

「良かったね。内田さん☆☆☆」

「悔しいけど、内田さん美人だし。お似合いのカップルだよ。」

「いいなー。内田さん黒崎君と付き合えて。」


……………。

なんか付き合ってるって事になってるんですけど。



私は黒崎君の方を見た。

黒崎君はニコッと笑った。





私の波乱の学校生活の幕開けである。
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