エースナンバー
「あとのやつらは追い追い紹介するとして…」
「上杉」
「ん、何?」
俺が呼ぶと、上杉は視線をこちらに向けた。
「俺の、的は?」
「…は」
「俺のキャッチャーはどこだって言ってんの」
俺の言葉に、部員全員の視線が険しくなった。
「的…ね」
――…
やがて、身体中に防具を付けた男がゆっくり近づいていた。
「キャッチャーはピッチャーの的ってか?
今時いたわけだ…昭和な考えのやつが」
「あんたがキャッチャーか?」
でか…190あるんじゃねーのか?
俺はゴクリと息を飲んだ。