おまつりBoyと夢みるGirl
「ハハ・・・って、ごめん。ひとつ聞いてもいい?」
「え?あ、ハイ・・・」
「さっきの・・・・もしかしてカレシとか違う?」
「へ?」
あ・・・・あぁ~・・・
「完全に違います!あれはあたしの幼なじみで、成(ジョウ)って言って。がさつでとんでもなくて・・・」
「プッ!・・・・クスクス。もういいよ」
恭二は楽しそうにクスクスと笑ってあたしの説明をさえぎった。
なんだろ。
ジョーの話をしたら、固まってた体が一気にほぐれたような、そんな気がした。
「とにかく、あいつはカレシなんかありえないですから!」
そう言ってあたしはひとつため息をついた。
「でも・・・」
「でも?」
恭二がちらっ、とあたしに視線を移して聞き返した。