おまつりBoyと夢みるGirl
そういえば・・・・目を閉じるんだっけ・・・・こういう時・・・・
ゆっくりと息をしながら、ひとつだけ瞬きをすると、
恭二の瞳があたしをとらえた。
なにか言いたいのに・・・喉の奥がからからに乾いてて。
熱くて。
思わずつばをひとつ飲み込んだ。
「・・・・ごめん。我慢、できなかった」
あたしの頭を片手で自分の胸にひきよせて言った恭二の言葉が、
少しくぐもって聞こえる。
う・・・・
ううんっ。
あわてて頭を小さく横に振ってみせる。
あたし・・・・言葉をなくしちゃったのかもしれない。