おまつりBoyと夢みるGirl
「おはようっ!・・・・・ジョー?」
「あら~、まつりちゃん。成ならもうとっくに出かけたけど?」
「え?」
ジョーのおかあさんは、不思議そうに首をかしげた。
「ヘンねぇ。今日は朝から用事があるって早く出かけたけど・・・・まつりちゃんは聞いてるんじゃないの?」
「ううん・・・・」
とりあえず、これ。と、頼まれた包みをおばさんに渡すとひとつ礼をしてあたしは学校に向かった。
そういえば・・・・、高校に入ってからこうやってひとりで登校するのって・・・数えるくらいしかなかったなあ、って思いながら。
いつもいつも当たり前のようにジョーが隣にいたんだ。
用事があるときは、知らせてくれてたんだ・・・ともようやく気がついた。