本気の恋に出逢うまで
「藍原の妹です。よろしくお願いします。」




ペコリと頭を下げると、回れ右をして玄関から出ようとした。




その時、外から帰ってきた二人組とすれ違った。




その片方の人と肩が少しぶつかってしまった。




下を向いて歩いていた私が悪かったので




「す、すみません!よそ見していて…」




そう言って相手の顔を見た瞬間固まってしまった。




そう…




ぶつかった相手というのが…




あいつ。




今一番会いたくない人。












……浅見 翔だった。




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