本気の恋に出逢うまで
もう、穴があったら入りたい。




「はぁ、だいぶ食った!
食ったら怒りも治まってきたわ。」




一息つきながら浅見さんは言う。




中原さんも美香と話に夢中みたいだ。




「そんなにイライラしてたんですか?」




そこで聞かなきゃ良かったんだ。




さっき、中原さんが遮ったわけさえ知っていれば…




「あーほんと、今日はしんどかったよ。
どんだけ仕事させるんだってくらい。」




ため息をつきながら浅見さんは言った。




「上司ですか?」




「いや、ただの先輩。
それも女のね。
俺に恨みあるのかってくらいよ。」




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