ようこそ! 魔破街へ
「…そうですね。気を付けます」

「ああ、そうしろ」

「ところで夕飯まで時間がありますよね。オレ、部屋で休みたいんですけど…」

「あっああ。引き止めて悪かったな」

「いいえ。あっ、ムメイさんは食事はどこで?」

「俺は自炊しているんだ」

「そうですか…。良ければ寮の食事を一緒にと思ったんですけど」

「そうだなぁ。まあたまには良いか。んじゃ六時頃に食堂でどうだ?」

「はい、それでお願いします」

「分かった。んじゃな」

オレは二人に頭を下げて、エレベータに乗り込んだ。

「ふぅ…」

実は少し疲れていた。

けれど保護者代理人のムメイを無下にはできないから、食事に誘った。

「…バレバレだったかな?」

それでも会話はした方が良いだろう。

…特にあのバカ親父については。

ムメイはどうやら親父と付き合いがあるらしい。

昨日の様子を見ても、事務的な関係だけじゃないだろう。
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