ようこそ! 魔破街へ
「…いえ、表の世界ではオレみたいなのがまっとうです」

「だろうな」

「タカオミみたいなヤツが異常なのよ!」

サラはどうやらタカオミを苦手としているみたいだ。

「まっ、アレでもカリスマ性が強いからな。個性の強い寮生達をまとめられるのは、あやつしかいないのは知っているだろう?」

「知ってはいても、理解はしたくないわ」

サラから物騒なオーラが立ち上る。

「と言うことで、サマナは女子寮で食事させても良いわね?」

「まっ、構わんだろう。サマナも男だらけのとこより、女だらけの方が食事も美味かろう?」

「ははっ、そうですね」

…さすがにタカオミやカミヤの顔を見ながらの食事は、味が感じられないだろうな。

「ああ、紹介が遅れたな。私はシュリ。女子寮の管理人を務めている。以後よろしくな」

「はい」

「イザヨイとは挨拶を済ませたか?」

「ええ、寮に入った時にすぐ。…寮長のタカオミともその時に」
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